井穴刺絡とは

 

 

手足の指爪の根本約1ミリほど横に在るツボに、ごく浅く鍼をして鬱血を放出する井穴刺絡は、鍼灸治療の中でも特殊な手法です。

井穴刺絡を行うことで氣血の流れが良くなり、身体のコリや疼痛・関節痛・内臓病など様々な症状に効果的。

古く中国の医学書には、中風発作(脳血管障害)が起こった時には、すみやかにこの手法を行うべしと書かれているほど、重要な鍼灸治療の手法だと言えます。

 

手や指には神経線維が密集していて大脳と密接に繋がっているため、指先の刺激はすなわち大脳への刺激となり、脳の活性化にも最適。

自律神経にも良い影響がありますので、自律神経の不調やアレルギーなどの症状がある方にもおすすめです。

また、末梢循環障害を改善するため、なかなか解消されない冷え症の場合にも、井穴刺絡はとても有効なケア。

手足末端に溜まった冷たい鬱血を放出すると、温かい血液が流れ込んできて、靴下を重ね履きしたりヒーターで外側から温めるのとは違う、自分の温かい血液が自分を温める感覚を思い出すことでしょう。

施術は手足の指先なので、気軽に受けて頂けることもメリットです。