咳、肩こり、頭痛・全身倦怠感・めまいや持病の悪化など
これらは、新型コロナウイルスの感染後も残る、後遺症として苦しんでいる方が多い症状です。
東洋医学では瘀血(ドロドロ血・血栓)によるものと考えます。
だからこそ、今の時代は『血液の質』『血流』の改善を意図する治療に注目しましょう。
コロナ後遺症と慢性炎症
今年の冬に新型コロナウイルスに初めて感染して、陰性となった後も続いている症状についてのご相談がありました。
その方は元々、肩甲骨の辺りを中心とした背中の張りがありましたが、感染後は寝ていても気になるほどの悪化が続いているとのこと。
辛い張りやコリをマッサージで緩和させても、痛みから解放されないとしたら?
コロナ後遺症の病態には、慢性炎症が関与していることが知られています。
急性炎症の場合は、捻挫のようにすぐ赤く腫れ上がり、激烈な痛みを伴うことが多いですが、慢性炎症の場合は、静かに炎症が長引くことで、様々な組織の障害となるのです。
観察して、触れて、確かめる
問診でまず、内臓の状態、病気の性質、緊急性のある症状か、など身体の様子を確認します。さらに、脈と舌の様子を診て、お腹に触れて身体の実際の状態を確かめる。
そこでキャッチした情報を基に施していく。これが、東洋医学やアーユルヴェーダといった伝統医学の特長です。
この方の場合、『脈診』は、瘀血特有のザラつきがあるが、よく触れるとその縁は滑らかな感触。全体は指を弾くような圧という脈状。
『舌診』では、舌に艶がない。舌下に歯形がついて灰色の苔が厚く、舌下静脈が太くなっている。
『腹診』では、表面は冷たく緊張している。肋骨のふちやみぞおちは硬く張っている。押圧すると痛みがある。臍の周囲も硬く、ガスが溜まっていた。
熱が身体の奥に入り込んでしまった慢性炎症による「瘀血(ドロドロ血・血栓)」の病症であり、さらに消化機能の低下とそれによる「湿痰(アーマ・未消化物)」の存在がありました。
このように、人それぞれ千差万別だからこそ、細やかな観察が必要なのです。
慢性炎症は瘀血(おけつ)をつくる
もともと体力があり口内炎や口唇ヘルペスが頻発するほど熱が強い体質だったのに加えて、コロナ後遺症である慢性炎症が筋肉で起こったことで、瘀血(おけつ)で症状が悪化したと考えられました。
同時に湿痰(アーマ・未消化物)が関節に張り付くように溜まって、首や肩関節など関節可動域も低下した状態。
東洋医学では、慢性炎症は「熱」の症状であり、熱があるところに「瘀血」が発生すると考えます。
ワクチン後遺症やシェディングでも、血管内の炎症とそれによる血栓の関与が、ブレインフォグ・頭痛・全身倦怠感・めまいや持病の悪化などの症状を生じると言われています。
そこに個人の体質が加わって、人それぞれ複雑な状況を抱えている。しかし、対策はあります。
血液をキレイにして症状改善
Ten治療院は、血液の浄化を目指すという根本解決に向けた治療を推し進めてきました。
血液の浄化コースでは、吸い玉カッピング刺絡治療を行うことで、瘀血や湿痰を身体からダイレクトに体外へと排出することを可能としています。
さらに、内臓をケアする鍼治療や骨格や血管の捻れを整える整体の手技も加えていきます。
この方は、首の後ろに赤いシミがあったので、脳梗塞になるリスクも高いと判断して予防のための対策も同時に行っていきました。
当院での施術後、痛みから解放されただけではありません。
背中の痛みを治療するキッカケで、自分では気付けない血栓による様々なリスクが回避できました。
Ten治療院の治療方針は「痛みの緩和+命を護る」です。
